学生支援事業「もってけ市」
2022年9月17日は、西千葉近隣で定期開催している貧困学生支援事業「もってけ市」のお手伝いをしてきました。
もってけ市は、西千葉近隣の学生を対象に、食材を配る「食材もってけ市」と古着を配る「古着もってけ市」のどちらかを毎月交互に行っている取り組みで、私はここ半年ほど、お手伝いをさせていただいております。
古着もってけ市では、企業さんや地域の方々にいただいた古着を、学生に無料で配布しています。
一人あたり古着三着まで、他にお米 1~5 kg 、お菓子やレトルト食品を一品配布しています。
お米だけの配布ももちろんOKで、それだけを貰いに来る学生もいます。服は個人の好き嫌いや古着に対する抵抗もあるので、興味がない人も多いのかもしれません。
今回のフリマの主催はZOZOさんなどの地域企業
今月は古着もってけ市をやる月だったのですが、今回はかなり特殊な形で、フリーマーケットの中の一店舗として開催しました。
このフリーマーケット自体も「西千葉らしい」取り組みで、主催は西千葉で地域活性化に取り組む「(株)マイキー」と西千葉一の大企業「ZOZO TOWN」さんが連携して開催しているようでした。
肝心の学生の数が少し寂しかった
当日はたくさんの学生が…と書きたいところですが、学生の姿は正直まばらという感じでした。
夏休みも残りわずか、帰省先から西千葉へ帰ってきている(変な言い回しですね)学生も多いと思うのですが、学生の姿をあまり見ることができなかったのが残念でした。
持って帰ってもらった古着は44枚で、利用した学生の人数は20人以下というのが所感です。食材もってけ市の平均利用人数200人と比べると、ちょっと寂しい数字でした。
どうやって知ってもらうか? がとにかく課題
「良い商品があるのに誰もこない…」というのが、多数の企業が抱える大きな問題です。
そしてこれは、ボランティアにも同じことが言えそうです。「良いことをしているのに人が来ない…」と。
アナログ広告 … チラシ、看板、テレビ、ラジオ
デジタル広告 … Web、SNS
人 … 口コミ
多数の種類とやり方がありますが、もってけ市も、最低限やれる範囲では広報しているように思います。
そんなことを考えながら、「どうすればもっと人が来るのか…」とつぶやいたところ、手伝いを始めてまだ二回目の学生が、こう言いました。
「利用した人に、毎回 SNS に写真をアップしてもらえば良いのでは?」
この意見を聞き、「素晴らしい意見だ!」という喜びと、「どうしてそんな単純なことが思いつけなかったのか…」という自分の頭の固さに対する失望、二つの念に襲われました。
学生一人にフォロワーが、例えば10人いたとすると、200人の利用者に写真を投稿してもらえれば、2,000人のスマホにその記事が強制的に届くわけです。
ハッシュタグで、「#西千葉」を含めるようお願いすれば、さらに訴求力が上がるでしょう。
次は、どうやって利用者に SNS 投稿を促すか、となるでしょう。
利用後に「SNS 投稿してね!」とお願いして良い返事をもらっても、人間ですから忘れたりめんどくさくなることもあるでしょう。「その場でSNS 投稿してくれたら、もう一品プレゼント!」なども悪くなさそうです。
この辺りも、学生の意見を聞くなどして、今後いろいろ提案していこうと思います。
「毎日が勉強」「すべての人が師匠」を実感した一日でした。
井上