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「菌類から見た生物多様性」の司会
2022年11月23日、千葉県立中央博物館で行われたバイオ/製薬系の講演会「菌類から見た生物多様性 – 産業や学術利用を目指した菌類研究の基盤整備 -」にて、司会を勤めさせていただきました。
講演会の内容
1.「生物多様性とBT 戦略 」 安藤勝彦
2.「菌株保存施設は何をする施設? -NBRC の施設の概要・機能・目的-」 稲葉重樹
3.「企業と国の菌類研究」鶴海泰久
4.「話題に対するコメント」堂本暁子
5.質疑応答とディスカッション
司会:井上佳男 吹春俊光
会は、会場参加と Youtube 生配信の二つの方式で行われました。前者は40名ほど、後者は56~70名の方がご覧くださったようです。
感想
講師の方三名様は、大変話がお上手で、しかもその内容の面白さに、司会の立場を忘れ完全に引き込まれてしまいました。
特に印象的だったのは、
- 海外の微生物を取得し利用するための正しいスキームを樹立するにあたり、世界各国の専門家が大変な苦労をされてきたこと
- 普段目にする(実際は目にはしませんが)たくさんの薬の中に、微生物由来がかなりあるということ(特に、抗生物質だけでなく、抗炎症薬や脂質異常症の薬なども!)
の二点です。
国会議員時代に生物多様性条約の策定に携わったご経歴を持つ堂本暁子前千葉県知事からは、サイエンスよりの専門的な話も多いなか、さすがの理解力で、的確なコメントをいただきました。私の拙い司会をサポートいただきました。
来場の方々や、Youtube コメント欄からも熱い質問が多数寄せられ、結果的に時間を大幅に超過してしまいました。
対面の講演会とYoutube 生配信の違い
- 地球の裏側の方にも見て貰える。
- 「来場参加予定だったが、雨が降ったからオンラインにした」という方もいらっしゃった。
- オンライン聴講している方からも、Youtube のコメント欄より、リアルタイムで質問やご指摘をいただける。
- 「全世界に聞かれるとまずい」「動画としてログが残るとまずい」系のお話ができない。そのため、ちょっとした小話や冗談を言えない。