書籍「ハチの干潟の生きものたち」

DNA研究所 岡崎孝映 先生、広島大学 大塚攻 先生にご依頼いただき、裏方で一部分のご協力をさせていただいた書籍「ハチの干潟の生きものたち」が発売されました。

この書籍は、広島大学の生物学系の先生方が中心となり制作した、同県竹原市の「ハチの干潟」に生息する動植物を網羅的に紹介する本です。ハチの干潟には、690種以上の動植物が生息し、その中にはカブトガニをはじめとする絶滅危惧種が70種以上確認されているそうです。

第一章~三章までは干潟の紹介、続く 100p に及ぶ第四章は、そこに住む生きもの一つひとつを丁寧に解説する図鑑となっており、これが制作者サイドの並々ならぬやる気とムッとするほどの熱意を感じる、圧巻のできとなっています。

エビ、カニなどの甲殻類
ゴカイなどの多毛類
絶滅危惧種のカブトガニ
顕微鏡レベルのサイズの動物も

ハチの干潟に住む動植物を紹介ということで、掲載されている分類群がかなり広範に及んでいるのも大きな特徴です。

網羅している分類群

哺乳類、鳥類、魚類、頭索動物、尾索動物、棘皮動物、腕足動物、節足動物、動吻動物、環形動物、軟体動物、扁形動物、刺胞動物、海綿動物、繊毛動物、海藻、海草、海浜動物

広島大学 統合生命科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター HPより
https://www.hiroshima-u.ac.jp/fcenter/sisetu/fishlab

この本を片手に竹原の海岸を散策すれば、見つけた生きものをその場で照らし合わせることができ、楽しさも倍増しそうですね。

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