2022年秋のメディカルジャパン-病院エクスポ
今回は、二日目と三日目に参加し、勉強してきました。
千葉市に住んでいるありがたさの一つに、幕張の存在があることでしょう。愛車のクロスバイクで、西千葉から30分とかからずに、会場に到着しました。
医療機関向けのDX系サービス
見学した病医院向けのDX系サービスについて、備忘録的に列挙していきます。
病院システム(カルテシステム)を筆頭に、マイナンバーカード自動読み取りシステム、オンライン診療システムなどの種類が豊富で、選ぶ側(医師、薬局側)もさぞかし苦労するだろうな、と思いました。
オンライン診療
★業界・患者の全体的な流れ
・患者環境は、スマホやPCはもちろん、お年寄りにはテレビも(jcom +curon)。
・スマホは、LINE 内のアプリで行う流れが主流になる雰囲気。
★サービス名
curon / micin
・【LINE】スマホで問診票の記入、薬局PC⇔患者スマホ間でのビデオ通話で診察、
カード決済、配送。薬局が同システムを採用している場合は、
引き続き服薬指導もスマホで可能。
導入クリニック5000件以上。
jcom オンライン診療 / jcomとmicin
・【テレビ】医院PC⇔患者TVのビデオ通話。
テレビのリモコンで簡単に予約が取れ、
診療時間になると自動でビデオ通話が開始する。
プラットフォームは、curon。
medical base / Wrusty
・【LINE・医院独自アプリ】
医院独自アプリを開発。
そこから、オンライン診療や予約などができる。
LINE 内アプリでも公開開始。
イシャチョク / オンラインドクター.com
・イシャチョク公式ウェブサイトから医療情報サイトから診療所を検索、
その後、オンライン診療。
オンライン診療サポート
・「遠隔画像診断支援サービス(ykrメディカルラボ)」は、ykrと契約した医師に、所見を聞くサービス。
現場医師が患者情報をアップロード→ykr契約医師が読影し診断サポート。
・オンライン診断とは少しずれるが、遠隔診断用に、カメラ業界が発達してきた。
機種によっては、最短4cmまでのマクロ撮影も可能で、医師・看護師・介護士が撮影した画像をリアルタイムで専門医師に見て貰いながらの診療が可能に。
オンライン薬局
・病院セレコン同様、薬局レセコン業界も盛り上がっている。
オンライン診療に伴い、当然、オンライン服薬指導も必要になる。
こちらも、薬局PC⇔患者スマホでのビデオ通話、服薬フォローが主流になるか。
・処方箋に関しては、病院と薬局が同じシステムを組めば、電子処方箋が可能に。
紙処方箋でも、患者がスマホ撮影したものをあらかじめ送ることで、患者の待ち時間なしでの調剤回収が可能に。
アプリ、AI?
・業界全体的に、独自アプリは、下火。
独自アプリの利用率は、LINE 内アプリの1%程度。
各社 LINE 内アプリに移行・制作するのが主流。
・スマホカメラを使用し、心疾患、脳卒中、高血圧症、2型糖尿病、高脂血症などのリスク、HbA1c、空腹時血糖値などを測定できるアプリがあった。
カメラで取得した心拍、呼吸、血管拡張と、年齢などを合わせ、データベース上のmassデータを元に解析することで、上記のデータを得られる。
私もやってみたが、30秒ほどでデータが得られ楽しかった。
これは、製薬会社の製剤と絡めたアプリの提案事項としても良い印象。
外国資本で、担当者と話したところ、独自アプリとしての組み込みも可能とのこと。
(google ではすでにアプリあり。Anura / nuralogix社)
アドヒアランス
・服薬アドヒアランスを上げる目的で、薬局システム内で、処方の際に、症状に合わせた小話がでるものが何点かあった。
例)アトピー薬の調剤開始→画面に「冬の保湿ケアの話」「お風呂上がりのケア」などがポップアップ
服薬開始数ヵ月で、薬剤師が「このひと、アドヒアランス下がってるな」と感じたら、どれかの小話を少しすることで、服薬意識を高められる。(どの小話をしたかもチェック可能)
医療従事者目線での所感
「お金がかかるうえ、どれを選択した良いのかわからず大変」
☆医療システムが、オンプレからクラウド型へ
転院、医療連携(機関病院⇔GP)、(法人内データ共有)を考えると必須。
システムの種類がたくさんありすぐて、もう、よくわからない。
提携機関病院がやり始めたら、そこと同じシステムを入れなくてはならなそう。
☆オンライン診療
システムの種類がありすぎる。
☆マイナンバーカード読み取り機器
数百万円という話も。
☆有床施設の場合は、患者管理のIT化(リストバンド-レス)
GP目線での所感
「今回の大出費で元がとれるのはオンライン関連だけか?
re-fill を考えると、自費の高い薬を遠隔の金持ちに売って稼ごう。ED, AGA, 美容…。
もしくは、癌のセカンドオピニオンなどか…。」